何をしているサイトか
小説・映像・マンガ・ゲームなど、媒体を問わず用いられてきた叙述トリック (作者が読者・観客・プレイヤーを騙す仕掛け)を集め、独自の多軸分類で整理しています。
既存の分類はおおむね二つに分かれてきました。ひとつは作中の人物を騙す 作中トリックの分類、もうひとつは文章媒体を中心とした 叙述トリックの分類です。その二つの間に落ちているのが、 映像・マンガ・ゲームなど、その媒体でしか起こせない仕掛けでした。 本サイトはそこを埋めることを目的にしています。
名称について
本サイトの名称は、江戸川乱歩による古典的な分類作業への敬意を込めたものです。 乱歩の著作とは関係がなく、その内容を引き継ぐものでも、参照するものでもありません。 分類の語彙・定義・記述はすべて本サイト独自のものです。
収録の範囲
収録するのは叙述トリックのみです。 犯人が作中の人物を騙す作中トリック(密室・アリバイ・死体の細工など)は、 ミステリ作品であっても収録していません。作中トリックについては既に古典的な分類が存在しており、 本サイトの目的はその外側にある空白を埋めることにあるためです。
ただし、作中トリックが同時に読者への仕掛けにもなっている場合は、 その二重性を含めて収録しています。
分類のしかた
ひとつの作品をひとつの型に押し込めず、複数の軸でタグを付けています。
- 層 — 誰が誰を騙しているか
- 叙述 — 何を書かずに済ませたか
- 媒体固有 — その媒体でしか起こせない技法
- 効果 — 読者のどの思い込みを裏切ったか
とくに「効果」の軸は、作り手が「今回は"見た=事実"を壊したい」という発想から 逆に引けるように設計しています。
収録の基準
どんでん返しと叙述トリックは別物として扱っています。 終盤で驚く事実が明かされること自体は収録の理由になりません。 仕掛けが情報の提示のしかたそのものにあり、 真相を知って読み返したときに同じ記述が別の意味で通るものを収録しています。
記述の方針
- 記述は仕掛けの構造の分析にとどめ、あらすじの再現は行いません。 トリックの着想そのものは著作権の保護対象ではなく、本サイトは分類と論評を目的としています。
- 他者の文章を引用した箇所には、その都度出典を明示しています。
- 既存の分類体系との対応を示す場合は、対応関係のIDのみを掲げています。 分類名・解説文は本サイト独自の記述です。
- 各項目は、公開されている情報を複数突き合わせて記述しています。 裏付けが得られなかった記述は掲載していません。
ネタバレについて
各作品のページは核心(真相)に触れます。 一覧・索引に載せているのは作品名・作者・年・媒体・層までで、仕掛けの内容にあたる分類(何を隠したか、どの思い込みを裏切ったか)は個別ページを開かないと出てきません。 個別ページは検索結果にも表示されます。作品名で検索してたどり着いた場合、そのページは真相に触れています。 未読・未視聴の作品は開かないでください。
連絡先
事実誤認・分類の不備・出典の不備についてのご指摘は歓迎します。 掲載に関するご連絡もこちらへお願いします。
info@jojutsu-trick.com
個人で運営しているため、返信までにお時間をいただくことがあります。